micro:bit(マイクロビット)基本キット製品の選び方
昨今、micro:bitは国内の学校教育においても広く使われるようになりました。
micro:bitをご利用するにあたり、電池ホルダーやUSBケーブルなどmicro:bit本体以外に必須な機材があり、教育機関においてどのようにキット製品を選択するかで悩まれることがよくございます。
ここでは、micro:bit基本キット製品を選ぶ際のポイントをご紹介いたします。
1. micro:bit利用時に最低限で用意するモノ
- micro:bit本体(必須)
- 電池ホルダー (必須)
- USBケーブル (必須)
- micro:bit本体の保護用ケース(あると望ましい)
- 保管用ケース (あると望ましい)
2. micro:bit本体のバージョン
micro:bit本体は、発売時期によってバージョンが異なります。
現在の最新バージョンはV2.2です。(マイナーバージョン含めるとV2.21です。)
これまで国内でV1.5とV2.0がよく使われていました。
V1.5からV2.0は機能追加がありましたが、V2.0からV2.2は半導体不足に対応したバージョンアップであり、機能の変更がございません。
V1とV2では機能やピン配置が異なるため、一部では互換性がありません。周辺機器(拡張ボードやセンサーなど)の利用を考慮した場合、これからご入手される際には、最新のバージョンをおすすめいたします。
※バージョンの確認方法はこちらにてご確認いただけます。
※バージョン間違いの詳細はこちらにてご確認いただけます。
3. micro:bit本体の色
micro:bit本体は、赤、青、緑、黄の四色が存在します。色の違いのみで、機能等お違いがございません。
本体単品及びキット製品両方において、通常ではmicro:bit本体の色は選択できません。
※ 教育現場においては、micro:bitの色で用途を分けたり、グループ分けで利用することがございます。弊社では、現在micro:bit本体は条件付きで色指定販売を行なっております。また、キット製品の一部については、ご購入数量に合わせて可能な範囲で異なる色を納品いたします。
4. micro:bit基本キット製品選びのポイント
4.1. ポイント1:micro:bit本体について
- 国内正規販売代理店などの正規ルート品を選ぶ
micro:bitは多機能マイクロコンピューターであり、電子基板です。
取り扱うには、国内の関連法規や専門知識も必要です。
過去では、国内市場で利用すると違法な国外向けバージョンが一部流通したこともあり、
特に教育機関等が購入する際には、製品名のみならず国内正規販売代理店の出荷品番を指定することをおすすめいたします。
4.2. ポイント2:電池ホルダーについて
- 電源スイッチがついている電池ホルダーを選ぶ
micro:bit本体には、電源ボタンがありません。
そのため、電源のオン・オフは、電池ホルダーの電源スイッチを利用することになります。
電池ホルダーにスイッチがなければ、都度電池ホルダーのケーブルをmicro:bitから取り外す必要があります。
利便性の低下と電池ホルダーの故障につながるため、電源スイッチ付きの電池ホルダーをおすすめいたします。
- コネクターが純正品の電池ホルダーを選ぶ
micro:bitと電池ホルダーの接続は専用コネクター(PH2.0)を使います。
市販品電池ホルダーの多くは安価な互換品コネクターを利用しています。
元々本コネクター自体は比較的に抜きにくい構造となっていますが、
一般的な互換品コネクターはさらに抜きにくい場合があります。
そのため、純正品コネクターの電池ホルダーのご利用をおすすめいたします。
- 太いケーブルの電池ホルダーを選ぶ
取り付け・取り外しが多いため、電池ホルダーのケーブル断線が起こりやすく、消耗品となっております。
多くの電池ホルダーは「AWG26」規格のケーブルを利用しています。
より太い「AWG24」規格のケーブルを利用している電池ホルダーをおすすめいたします。
4.3. ポイント3:USBケーブルについて
- 通信用USBケーブルを選ぶ
プログラム書き込み用にも利用するため、通信用USBケーブルである必要があります。充電専用USBケーブルは利用できないのでご注意ください。
- 「USB Type-A」と「USB Type-C」両方対応するケーブルを選ぶ
その他、複数のPCを利用するケースにおいて、それぞれのPCに「USB Type-A」か「USB Type-C」のコネクターしかない場合があります。
通常では、二本のUSBケーブルを用意するか、変換コネクターを別途購入する必要があります。
「USB Type-A」と「USB Type-C」両方対応のUSBケーブルを利用することにより一本のUSBケーブルで兼用ができます。
教育機関用途では、PCの更新等の際にも対応しやすいです。
- 用途に合う長さのケーブルを選ぶ
micro:bitはPCと繋いて作業するケースが多く、PCの後ろにUSBポート配置されている場合は、短いケーブルだとケーブルの長さが足りず、利用しにくくなります。
また、長すぎるケーブルでは、保管・携帯しにくいです。
弊社では50cm程度の長さを推奨しています。
- 芯線が太いUSBケーブルを選ぶ
また、市販の多くのmicro:bitキット付属USBケーブルは、ケーブルの芯線が細く、断線しやすいケースがございます。
※柔いケーブルは芯線が細いケースが多いです。
教育機関用途では、断線しにくい太い芯線タイプの高品質ケーブルをおすすめいたします。
4.4. ポイント4:教育機関及び家庭での保管について
- 保管は透明素材のプラスチックケースを選ぶ
micro:bitは電子基板であるため、静電気や水に弱いです。
また、micro:bit単体以外に、電池ホルダーやUSBケーブルなどのアクセサリ、
各種拡張ボード、センサー、モジュールを追加して一緒に保管することが多いです。
そのため、それらをまとめて長期間収納できるケースが必要です。
教育機関においては、利用頻度や持ち出しの扱いやすさも重要なので、頑丈なプラスチック製をおすすめいたします。
その他、蓋を開けなくても中身が確認できる透明素材のケースをおすすめいたします。
4.5.ポイント5:利用方法説明について
- 定期的に情報更新される利用説明がついている製品を選ぶ
micro:bitは教育用マイクロコンピューターであり、
初心者の児童・生徒でも利用できるように様々な工夫をしています。
同時に、高度な学習にも対応でき、一般的な副教材や電気製品の扱いと異なる部分が多いです。
自由度が高い分、学習の深さに応じて、難易度も上がります。
そのため、取り扱うためには一定の学習が必要です。
また、プログラミングツールのMakeCodeは、不定期に更新・アップデートされているため、書籍やウェブ情報の制作時期によっては、説明内容と実際の画面が異なり、学習の際に混乱するケースもございます。
そのため、ウェブ利用説明が付属し定期的に情報更新されるキット製品をおすすめいたします。
ご参考情報(当社が取扱うmicro:bit基本キット製品)
製品名 | 本体 |
電池 ボックス |
電池 |
USB ケーブル |
保護 ケース |
専用 バッグ |
収納 ケース |
V2.2 | なし | なし | なし | なし | なし | なし | |
V2.2 |
スイッチなし |
単4×2 |
・30cm |
なし | なし | なし | |
V2.2 |
スイッチあり 純正コネクター |
なし |
・高品質 ・50cm ・Type AとType Cに対応 |
あり | なし | あり | |
V2.2 |
スイッチあり 純正コネクター |
なし |
・高品質 ・50cm ・Type AとType Cに対応 |
あり | あり | あり |
※ 弊社はmicro:bit公認国内正規販売代理店です。
※ 弊社のmicro:bit本体・基本セット製品一覧はこちらにてご確認いただけます。
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